くわうほう

使ひます

九體寺

九體寺へいつてきました。ところで、佛像のかぞへかたとして、よく、一軀ニ軀がつかはれるけど、この場合はそんでも、九體寺なんでせうか、せうね。

九體寺にしかいかなんだ。先週の復讐いや、ことばがをかしいが、とほい。とほいところだ。いいところだ。二度目だ。三重塔に安置される藥師如來が公開されてゐて、幸運だつた。蓮華座のうへに坐像が一軀、なかがくらくて、よう分からんけど、衣の具合が、好き。本堂の方にいく。本堂のすがたは、いつみてもいい。ぼくは、格子によはい。なかにはいる。九體がでむかへてくれる。本尊が一番いい。光背の數多の佛とあはせて、ずうつとながめる、表情にひきこまれる。不動明王の光背がいい。炎のあがるさまが實にいい。にはをじつくり見て、かへつた。