くわうほう

使ひます

平成三十一年/令和元年に讀んだベスト本

去年はこれ

今年も絶賛積んでますが、長い休みのときになるべく讀まうかと努力してをりますが電子書籍でも漫畫買ひだしたので全然追つきませんねこれは絶對!

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平成三十一年/令和元年讀書状況
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平成三十年讀書状況
漫畫しか讀んでない……。漫畫以外が月一ペースでも進んでないのは少し大分ショックだ。今年(と言つてももう三分の一過ぎましたけど)はもつともう少し頑張りたいところ。
百合ばつか讀んでた。

仏像と日本人-宗教と美の近現代 (中公新書)

仏像と日本人-宗教と美の近現代 (中公新書)

何かと何かがぶつかるのは面白いと思ふ。この場合は、佛教と美術と政治がぶつかり、決して美術品ではなかつた佛像といふものに文化政策の手が入り、美を見出し、近現代を通して知識人から世間一般の佛像への關り方が移り變りまた搖戻されていく樣が書かれていく。佛像自體を知りたいひとには不適だが、近代の日本人が西洋的視點を手に入れて佛像と多樣な關り方ををする樣になる、さういふ「近代化」のひとつの好例として讀むといいかもしれない。

電鉄は聖地をめざす 都市と鉄道の日本近代史 (講談社選書メチエ)

電鉄は聖地をめざす 都市と鉄道の日本近代史 (講談社選書メチエ)

  • 作者:鈴木 勇一郎
  • 発売日: 2019/05/11
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)
『仏像と日本人』では佛像鑑賞の一般化につれて神社佛閣へのツーリズムの觀點が強調される樣に書かれるが、そのツーリズムの一端を擔ひ推し進めたのは誰なのか、こんな本を讀んだ。民から宗教界から信仰心から投機的立場からあるいは綯交ぜに樣々なひとが押しかけて私鐵網を擴げていく樣が克明に描かれてゐる。名古屋では當時郊外の行樂地化が推進められてゐた八事の事例も載つてゐて要チェックだと思ふ。

漫畫
百合ばつか讀んでた。

ふりだしにおちる!(2) (電撃コミックスNEXT)

ふりだしにおちる!(2) (電撃コミックスNEXT)

  • 作者:むっしゅ
  • 発売日: 2019/05/25
  • メディア: コミック
ふりだしにおちる!
一巻はほんわかした女子高生の日常物に見えるんだけど二巻に行くにつれてかなり繊細な感情が描寫されてゐるんぢやあないかと氣づくそんな作品。つふか繪が好き
理想と恋

理想と恋

  • 作者:日野 雄飛
  • 発売日: 2019/04/22
  • メディア: コミック
理想と恋
著者初めての百合短篇集。「れんげがさいたら」だけでも讀んで、ね、ね。下心からなにもかも役者の相手のことに本氣になつて演劇の世界にもどつぷり漬かつちやふところがいいと思ひます
さよならローズガーデン 1 (BLADE COMICS pixiv)

さよならローズガーデン 1 (BLADE COMICS pixiv)

さよならローズガーデン
はなしうまいっすね、マジうまいんすよ。女主人とメイドの過去現在未來が絡合つて、絡取られていく。そんなふたりをいつまでも見守つてゐたくなりますよね

フリクションガール
一見ガサツなだけに見える運動少女が思ひのほか気遣ひ屋、過去にピアノ一筋だつた少女がふいに見せる芯の強さ、そんなカップル素敵だと思ひませんか

となりのロボット

となりのロボット

  • 作者:西 UKO
  • 発売日: 2014/11/14
  • メディア: コミック
となりのロボット
二度三度と讀み直したくなる
一話一話のフォーマットがあるのにあるからこそ、物語、關係、ロボットのプログラムの變化?成長?進歩?の進行が分りやすくなつてゐるといふかなんといふか讀まないとわからないといふか
ああいま讀返してみてもなんだか讀んでるとドキドキしてきた

こじらせ百鬼ドマイナー 1 (ジャンプコミックス)

こじらせ百鬼ドマイナー 1 (ジャンプコミックス)

  • 作者:南郷 晃太
  • 発売日: 2018/12/04
  • メディア: コミック
こじらせ百鬼ドマイナー
ここから百合ではない
妖怪はその成立ちからしてひととの關りを必要としてゐて、でも登場する妖怪の彼らはマイナーであり普段からのひととの關りが薄い(ほとんどない)が故に精神を拗らせてしまふ
ひととのコミュニケーションがないと生きていけないといふ性なのだと思ふがそんな彼らと心優しき人間の少年が出會ひ、共に學び、成長していく過程が愛おしい、そんなジュブナイル作品
あと、女の子の恥らひと喜びの入混じつた表情を見せる大ゴマの使ひ方が最高!

ワンダンス(1) (アフタヌーンKC)

ワンダンス(1) (アフタヌーンKC)

  • 作者:珈琲
  • 発売日: 2019/05/23
  • メディア: コミック
ワンダンス
障礙をこのやうに表現していいのかはわからないが主人公の吃音持ちといふ設定がうまいなあ! オーラルでのコミュニケーションを諦めたわけではない、ただ、人には向き不向き、得意不得意があつてフィジカルが物を言ふダンスに耽溺する過程の描寫に説得力が出てゐる。同じく口下手なヒロインとのダンスでのやり取りが心地いい、さういふフィジカル描寫のうまさが光る一作でありあと顔のいい女の子がたくさん出てくるのがいいです

とおせんぼう (1) (ニチブンコミックス)

とおせんぼう (1) (ニチブンコミックス)

  • 作者:野部 優美
  • 発売日: 2019/09/28
  • メディア: コミック
とおせんぼう
壓倒的フィジカルといへば『とおせんぼう』ですよね絶對! 頭の惡いゴラク作なだけかと思はせて讀ませるところもあるしつかりとした娯樂作品で最高ですよね絶對!

じゆにちwww.pixiv.net
こんな感じです