くわうほう

使ひます

どこの出版社で本を出すかである程度本とその著者の信用度を計つてもいいんぢやない?

茂木健一郎苫米地英人は、とても人氣のある學者だけど、胡散臭いと思ふ。
村上和雄とか飯田史彦とか、それまでの學問の業績は別にして、今現在、どう扱つていいか惱むひとは前からゐる。今を時めく茂木や苫米地はどうだらうか。
茂木は今度、ヒカルランドといふところから本を出版する。ここは公式サイトを見ても本の雰圍氣で何となく分るだらうが、元は徳間書店で編輯をしてゐたひとが新しく作つた會社だ。装丁も、超知ライブラリーとか超★スピとかととても良く似てゐる。さくらももこがロゴをデザインしてゐるところから見ても、傾向を伺ひ知れることができるだらう。
さて、公式サイトで、これから出版される豫定の本を含めて、著者の名前が並んでゐる。中丸薫や中矢伸一、コンノケンイチ船井幸雄ベンジャミン・フルフォード、ウィリアム・レーネン、田村珠芳……。この、知らんでもいいやうな錚々たる面々の中に、茂木と苫米地の名前があるのだ。
茂木は、あの、徳間の5次元文庫でも本を出してゐるし、木村秋則のスピリチュアル本にも推薦文を出してゐる。苫米地は、中井天山なんかと組んで何事かやつてゐるし、張永祥と一緒にゆほびかでなんともコメントに困る本も出してゐる。
で、このヒカルランドだ。精神世界關係は、よく受ける。人氣があつて、お金になると思ふ。さういふところには有象無象がゐて、そのなかに學者先生の名前を見ると、人氣のこの人だがもう信用できないんぢやないか、と思つてしまふのだ。

確かにバブルは、著者だけが作るわけではない。
だが、この茂木、苫米地両者のストライクゾーンから外れたボール球を見ると、著者の原因が大きい場合も勿論あるやうに思へる。
茂木と苫米地の本、一冊も讀んだことないが、傍から見た感想としてメモしておく。