くわうほう

使ひます

平成十二年から平成二十一年までの邦樂ベスト十アルバム

卓球P あたりから廣まつてゐるらしいが便乘した。ゼロ年代とかいふの、平成だとでら中途半端だ。
まあいいや。といふか、音樂を語ることばを知らないし、批評もできない。音樂遍歴を並べればいいや。だから、この一覽は普遍的な「良さ」による選出ではなく、まつたく個人的な多いに思ひ出の補正が入つたものとなつてゐる。が、さういふ選出だからこそ、おもしろいベスト十になるのだと思ふ。

  • Luca Luca Don Chikku / Happy End - この作品はぼくのなかでのポップの基準(ポップがなんなのか、未だによく分らないけれども)。ポップ。
  • くるり / THE WORLD IS MINE - これは邦樂への入口。思へばアレだね、ロックといふのは關係のない音樂への興味の持ち方だつたなあ、と。
  • Supercar / HIGHVISION - ううん、分らんね。なんでこんなにも愛しいんだらうか。長い長い付き合ひ。からだをリー! リー! リー! リードしてる!
  • クラムボン / てん、 - クラムボンは邦樂の廣さといふものを意識したきつかけだと思ふ。いまは、クラムボンそのものよりメンバーそれぞれの關係するプロジェクトそれぞれの方が好きかもしれんが。でもitqou だけはいつまでも別腹よ。
  • 七尾旅人 / ヘブンリィ・パンク・アダージョ - これで深みに嵌つた。やつぱり變。
  • Cornelius / Point - つまりこれが、エレクトロニカといふものへの入口。確か多分、はじめて買つたCD だ。
  • Skech Show / Loophole - 趣向の形成が完成された。つまり、静かで且情熱的、といふの。いつまでも名盤。
  • 柏大輔 / april.#02 - ぼくを自己陶酔的な中二病に陷らせた一作。weg よりこつちの方が、印象が強い。こんなのきいてるおれは氣持ちわるいと思つてるけれどもきいてるとなぜか笑みがとまらないおれは世界一趣味がいいと言ふやうな。
  • 伊福部昭 / 亜 - これはね、ぼくらには生まれながらに染みついてゐるんだと思ふんですよ。このリズム、このメロディにわきあがる血があるんだと。
  • 新居昭乃 / sora no uta - アニソンつて一體!!

あと何枚か(菅野よう子? ライムスター? Leyona? 久石譲? あたり? ライムスターなんて本當、なんで好きになつたのか今になると本當に分らんが今もそんなに嫌ひではない)が、ぼくのいまの音樂趣味の血と肉なつたんだと思ふ。
どうして世の中こんなにも、すばらしい音樂で滿ち溢れてゐるのだらう。オリコンランキングだけでいまの日本の音樂を知るのは、すごくすごくすごくもつたいない!