くわうほう

使ひます

「歴史好き」がさまざまなのは分るけれど、それでも

ぼくがソース見てゐなかつたのもろ分り。だけれど、普通讀者は、ソースの確認をしないやうな氣がする。どうなんだらうか。

頭をかしい。

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ううん、なんか、かう、勿體ないと思ふ。歴史好きとか言つても結局、戦國武将へのキャラ萌えと變らないやうに見える。だれがどうした、だの、どの戦でどう戦況が變つていつた、だの、歴史の面白さつて、さういふところだけにあるのだらうか。まあ所詮素人なのだから、その程度の興味でもいいかもしれない。ぼくもさうだけれど、歴史好きと言つてもほとんどが、史料批判など、専門に歴史を讀む訓練を受けてゐる訣ではない。でも、だからといつて、武将萌えしかできないかといふと、さうではない。歴女など歴史好きの人は、新書でも選書でもいいので、武将に焦點を當ててゐない普通の中世史の入門書を讀むべきだ。例へば、入手しやすいところで網野喜彦とか、勝俣鎮夫とか、最近だと伊藤正敏本郷和人などが中世史の深部への傳道師として擧げられる(本當に一部だと思ふ)。こちらの方がむしろ、知的興奮に滿ちてゐて、おもしろい。

武将萌えは、歴史に興味を持つ導入としてはいいかもしれない。でも、それだけでは、この歴女ブームも他の萌えブームと同じやうに、早晩しぼむことになりかねない。